◆ Project-2 倒立Fフォーク&Wディスク化 導入編 |
倒立Fフォーク&Wディスク化。当然同時に行うわけだが、その前に少し倒立Fフォーク&Wディスクについて考えてみる。 この方式を採用しているバイクは国産中型クラスではHONDA RVF400,YAMAHA TZR250,SUZUKI RGV-γ250,Kawasaki ZXRと言ったところかな?思い当たるのはそれくらいだ。個人的には、メーカーがSPADAと同じのRVFか、以前乗っていたTZRのモノが理想的だ。TZRは過去にフロントを全損させて、(工賃がかかり過ぎる為に)自分でごっそり交換した事があるので、何となく心強い。しかし、TZRに関しては、グレードによってサスが異なる。’93以前(推定)のスタンダードとSPやRSではショックの径が違い、調節の幅も異なる。が、単純にショックが良ければ全てがいいとは言い難い。倒立式によくあるのは、フレーム剛性が負けてしまう為に、事故を起こした時にフォークが曲がらずにフレームが曲がってしまうのだ。SPADAは倒立Fフォークを装備しているレーサーレプリカに比べると圧倒的にフレーム剛性が不足している。事故った時の廃車率が上がるのは覚悟しなくてはならない。まあ、そんな事情から倒立だけど細い方がいいような気もする。SPADAでは何付けてもフレームが負ける気はするが、、、 |
2001年 1月21日(日) 改めて購入した部品を検証してみると、予想以上に状態が悪い。失敗した。間違いなく高かった。と言うかフォークやブレーキが正常に機能するかが心配だ。と、言うのは、この部品、事故を起こして廃車になり、しばらく放置されていたモノだ。しかもその事故はフロントにダメージを受けた事故だ。何故そう思うかと言うと、、、
一式あると言っても、各部品相当劣化しており、交換した方がいい部品がかなりある。現物を見に行っておきながら失敗するとは情けない。しかし、人間というのはわざわざ遠くまで買い出しに行くと、多少悪くても「ま、いっか」と思ってしまうのだ。そして、喜んでしまうが、あとで「あ、しまったな〜。マズイな〜。」となる。これぞ人間の性なのだ。 とりあえず、購入した部品をバラした。全部がきれいな状態なら良いが、交換する部品を検証するのと、古くても使用する部品をきれいにする為だ。 とりあえずブレーキオイルを抜いて、ブレーキを外して掃除。ハンドルに付いてる部品もいろいろと外した。良く考えたら、キーの付け替えが困る。盗難対策で簡単に交換出来ないようになっているからだ。ハンドルロックのからみもある。そして電装関係もハンドル回りで集中制御しているので、このへんも頭がイタイ。 ライトやメーターのステーも恐らく加工や造り替えが必要になるだろう。どのみちライトもメーターも交換する予定だったので、出費が嵩むが一緒にやってしまった方が良さそうだ。 フロント部はリアのスイングアームに比べて、左右のオフセットやチェーン関係がないから大した事ないだろうと思っていたが、全く持ってアマアマだった。かなり手こずりそうだ。 過去にTZRのフロント部を交換した時には、フレームを天井からチェーンで吊って作業を行ったのだが、これについては”RVT Project-1”で既に記載してある通り当時はリアのスイングアームの両側をスタンドで持ち上げた状態だったので、横方向の安定はリアで確保されていた。しかし、既にリアがプロアームになってしまっている為にそうはいかない。エンジン、タンク周辺で車体を持ち上げ、なおかつ横方向の安定を確保しなくてはならない。
2001年 1月27日(土) ようやくパーツリストが届いたので、交換部品の洗い出し。TZR('93年式RS)のパーツリストは本当は持っていたのだが、つい最近部屋の片付けをした時に捨ててしまったばかりだった。しかし今回購入したFフォークはRSとはモノが違うので、どのみち必要だった。 ハンドル廻りの部品については、まずブレーキ関係はTZRを使用、ダブルディスクになるので、マスターシリンダーやリザーバータンクもTZRのモノを使用するにが妥当だろう。しかし、アクセルやキルスイッチ、スタートスイッチ、それに左のウインカースイッチ等、電装関係はSPADAのを使用しようと思う。2ストのTZRには当然セルモーターのスタートスイッチなんてモノは付いていないし、TZRに付いてるハザードスイッチはSPADAにはない。電装についてはまだよく分からないので、SPADAのでそのまま使用した方が無難だろう。 Fフォークは一度バラした方がよさそうだ。フォークに耳をあてて逆さまにすると、中でコポコポいっている(-.-; 相当オイルが減っているらしい。自分はフォークをバラした事はない。サービスマニュアルを見る限り面倒臭そうだ。しかしそのままだとヤバそうだし、、、 2001 年 2月2日(金) ジャッキ(センターリフト)試作1号がようやく完成。これで作業が開始出来る。 2001年 2月3日(土) 注文しておいた部品が大体届いた。予想を遥かに上回って高額だった。約3万2千円。びっくりしてタイヤの値段を聞いたら、タイヤが付け替え工賃込みで1万8千円もするらしい。う〜ん、そんなに高かったな?それとも注文したタイヤが高価だったのか?注文したのは確かブリヂストンのバトラックスなのだが、、、。中古で足回りセットを購入する時はタイヤの状態をしっかり把握しておかないと後で手痛い出費が待ち構える事になるという事を思い知った。
余談だが、倒立サスのオイルは特別らしい。知らずにフォークオイルを買って、バイク屋の人に「フォークのバラシって特殊工具がないとムリなんですか?」って聞いたら、「出来ない事はないけど、、、辛いと思いますよ。あ、このオイル倒立で使うんですか?倒立はオイルが違いますよ。」と言われて返品。倒立用を注文した。そんな状況なのでオイルはまだないが、どうせオイルを入れるのは一番最後なので、スプリングコンプレッサーが出来る頃には届くであろう。
教訓、作業は手抜きをしようとしずにサービスマニュアルに従い順番に行いましょう。”急がば回れ”です。 そしてトップブリッジ、ステアリングステムを外すと厳しい現実の壁が、、、 |