Project-2 倒立Fフォーク&Wディスク化
  まとめとその後の経過2 転倒編

2001.7.14(Sat) 第一回転倒テスト(笑)

 ジムカーナの練習をしていて初転倒を喫した。本来なら旋回中にアクセルオンしてバランスを保つハズがアクセルオン出来ずに(右旋回時には右手が圧迫される為微妙なアクセル操作がし辛い)。そのままポテリと倒れた。

 被害状況はまず写真の部分。ステアリングのストッパーの部分に埋め込んだ5mmのボルトの頭が曲がってしまった。これによりハンドルがその分押しこまれて右ハンドルのスタータースイッチが少しめり込んだ。その他は通常のバイクと同様にブレーキレバーが曲がったのと、ウインカーが割れた。

 ストッパーのボルトが次回転倒時には曲がらないように、ボルトの頭とナットの間に更にナットを入れて補強したのだが、、、

2001.7.15(Sun) 第ニ回、第三回転倒テスト(T_T)
 ジムカーナ競技中にスリップダウン。今回はそれなりにスピードが出ていた状態でのスリップダウンなので、なかなかのダメージを受けた。前日の補強が仇となり今度はステム側のストッパーが折れてしまったのだ。ステムを外して別のストッパーを埋め込まなくてはいけない状態になってしまったのだ。ステムを外す=フロントバラバラにしないといけない=かなり面倒。。。

 これによって前日同様ハンドル部がダメージを受けた。右ハンドルのスイッチが割れてしまい、機能しなくなってしまった。
 破壊されたスイッチ類。この写真はスイッチの上の部品と下の部品をとめるネジが外してあるので余計にひどく見える。スイッチ左のミラーをマウントしていた部品も下側のネジの部分で折れている。計6千5百円也。
 ウインカーが割れてレバーが曲がっている。ブレーキオイルのリザーバタンクが無事だったのは不幸中の幸いだ。

 見事にボッキリ折れた右ステップ。約5千円也。おかげで帰りは右足ぶらぶら状態。
 ステップが折れた為にマフラーにもキズがついた。

 今回の転倒テストで、右側転倒時にはミラー、ハンドル、ステップが接地する亊が実証された。そしてステップが折れてもマフラーが接地する為に、ライダーの足へのダメージは極めて少ない。バイクに足が潰されるという状態にはならなかった。当然シートカウルへのダメージもない。これにはSPADAの設計者に拍手を送りたい。マフラーはいずれショートタイプか後方排気みたいに出来たらいいなと思っていたが、転倒時のダメージを考えるとノーマルのマフラーは極めて優秀と言える。また、ハンドルが低すぎてタンクに当たらずにフレームに当たった為、塗装したばかりのタンクが凹むという事態にもならなかった。

 フロントブレーキオイルのリザーバタンクがレプリカ用のプラスチック製なので、リザーバタンクガードを金属で製作する必要があると思っていたが、取り付け位置の都合上タンクが接地したりして割れる心配はなさそうだ。


2001.7.17〜20 フロント部修復
 さて、折れたストッパーを修復する為には、、、ステムを取り外さなくてはならない、、、つまりフロント部をまるごとバラさなくてはいけない。全くもって面倒なバイクだ。一体何時になったら手がかからなくなるのだろう、、、このバイクに乗っている限り永久にこの状態が続くような気がしてきた。まあ愚痴っても仕方がないし、転倒したのは自分の責任なので作業を開始。
 毎度の亊ながら手抜きをしようとして失敗する。上手くフォークから下をごっそり外そうとしたが、いろんな部品に負荷をかけたり(ブレーキキャリパーやメーターの釣り下げ等)、部品にキズを付けたあげく結局それらをバラバラにするハメになった。バラス時は順序を守って部品を外す事をお勧めする。

 ストッパーの上の部分が折れてしまっている。この部分を修復する。
 破断部をサンダーで削って平たんにし、そこにドリルで下穴を開けてタップを立てる(ネジ山を切る)そしてボルトをはめて修復完了。

 今回は上記のような修復を施したが、実はこの修復はあまり良く無いと思う。まず強度的に弱い。埋め込んだボルトはステンレスのM6だが、M6の最小径は5.2mmくらいだ。そんな細いモノで転倒の衝撃に耐えるとは思い難い。しかも、このストッパが破断する場合は恐らくボルトの頭の部分だけが吹っ飛ぶので、ネジの部分が残ってしまい、それを取り除く事はまず不可能だろう。

 本来なら新たに別のアルミブロックをネジ2、3本で埋め込むのが理想的なのだろうが、これも、下手にストッパ部の強度がありすぎるとステム本体を破損してしまう可能性も大いに考えられる。

 ただ、今回転倒してみてわかった事は、例えこのステムのストッパーが折れて吹っ飛んでも、ハンドルの付け根あたりがフレームに当たって止まるので、フォークがラジエターを破壊してしまう確率は低いと言う事だ。となると、フロント部で破損するのはスイッチ類とミラー、ウインカーだけである。それなら交換も楽だ。そんな背景から、このストッパーは衝撃をある程度吸収してくれればいいと言う事で今回この修復方法を選んだ。が、この方法が”一番楽だから”と言うのが本当の所である。


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